寒波の影響で時折冬の名残とも言えるような冷たい風が吹いている山の上です。明日まで気温は低いままのようですが、週半ばからは春らしい温かさが戻ってくるようです。

というわけで、ハナモモやジューンベリー、ユキヤナギが見頃になりました。ようやく山の上でも春が実感できる季節がやってきたようです。

ハナモモもジューンベリーもユキヤナギも、例年は少しずつ時期がズレて咲くのですが、今年は示し合わせたように揃って咲いてくれました。山の中腹を白く染め上げている光景は見事という他ありません。

ちょうど今週末、GWの始まりあたりが最盛期を迎えると思いますので、この週末は山の上の春の始まりを感じに来ていただければと思います。

一方でガーデンの方も少しずつ緑が濃くなってきています。

ユーフォルビア・ポリクロマや、コモン・ラングウォートが仲間入りし、本格的な春の始まりを感じます。

ジューンベリーの足元にはスイセンに交じってスノーフレークも出てきました。

林の中にはシラネアオイとカッコソウの群落も発生しています。

遊歩道脇には私の好きなイカリソウも頭をもたげてきました。

これから徐々に気温も高くなるようです。やっと冬が終わったと思ったら春が始まり、あっという間に夏へと移行していくのですから、山の天候と季節は変わりやすい、と言えるのかも知れませんね。

と、いうわけで

最後にワタクシごとになりますが、この4月で山の上庭園を離れることになりました。これが私がスタッフとして担当する最後の記事となります。

都合2年間に渡って私の駄文にお付き合いいただいたことに、心よりの感謝を申し上げます。時には軽妙に、時には肩の力を抜いて、時には緩やかにと、真面目に文章を綴った記憶がほぼ無いのですが、山の上庭園の、風のように軽やかな雰囲気を少しでも感じていただけたならば幸いです。

次回からはこの「庭園だより」も担当が変わりますが、新たな時間の始まりをこの先もより一層楽しんでいただき、これまで以上にご愛顧いただけたらと思います。

2年間本当にありがとうございました。

またどこかで！